※この記事は、Tumblrで私が書いていた澤本洋介のblog(2011/12/29)の記事に加筆修正し転載したものです。
今日は遠距離介護についての本をご紹介します。
NPO法人パオッコ ~離れて暮らす親のケアを考える会~の理事長である太田差惠子さんの1冊です。
太田さんは遠距離介護について多くの本を出しておられますが、本書は特に「ビジネスパーソンに向け」に書かれている点が面白く感じました。
本書では介護を「プロジェクト」と捉えることを1つのアイデアとして紹介しています。
プロジェクトチームですから、そのメンバーは「仲よし」や「いい人」にこだわることはありません。重要なのは信頼できるかどうか。(31頁)
親の介護では、悩みを一人で抱えこんでしまったり、家族同士で感情的な衝突を起こしてしまったという話をよく聞きます。
介護をビジネスの場でのプロジェクトのように捉えることで、それを回避しようというアイデアを私は面白く感じました。
介護は突然始まるケースも少なくありません。いかに普段の冷静さを取り戻すか。
チームを組み、情報を集め、ビジョンを練り、資金用途をプランし、時間を調整して、時々軌道修正。介護に必要なのは戦略です。(カバーそで)
事務的な表現に抵抗を感じる方もおられるとも思いますが、本書を読むことでホッと落ち着ける方も大勢いるだろうと思います。
いいケアマネージャーをメンバーに引きこむ。(46頁)
親の家が遠方でなかなか帰省できないようなケースでは、あなた以上にケアマネージャーが親と接することになります。「いいケアマネージャー」と出会えれば、今後がスムーズです。ケアマネージャーと電話やファックス、メールなどで連絡を取り合い、親の介護をしている人がたくさんいます。(48頁)
私は現在指圧鍼灸院を開業しておりますが、2012年にはケアマネージャーとしての事業所も新たに立ち上げる予定でいます。(追記:2012年7月に、さわもと居宅介護支援事業所を開業しました。)
いいケアマネージャーとしてチームにお誘いいただくためには何が必要か?
できるだけ多くの方にお話を聞かせていただきたいと考えて、こんな取り組みを始めています。
※『遠距離介護支援サービスモニター募集』のご案内《無料》 (2014/11/03 リンク先削除)
どうぞよろしくお願いいたします。