デイサービス長老大学では、利用者の皆様への聞き書き(インタビュー)を主な活動としています。
それは、高齢者のお話は面白くて価値があると感じているからです。
そういう話をすると、
「高齢者の話が面白い?」
「認知症の方の延々繰り返される同じ話に価値なんてある?」
というような反応をいただくことがあります。
たしかに、ご家族の立場になれば、面白さを感じるどころではないと思います。
延々繰り返される同じ話は大きなストレスになるでしょう。
しかし、不謹慎を承知で言えば、繰り返される同じ話は、その人の人生の中での忘れられないエピソードであることが多く、やはり面白いです。
話を先に進めていく聞き方にはテクニックと経験が必要ですが。
認知症高齢者の話から民俗学的な価値・面白さを発見した『驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)』という本があります。
聞き手の興味関心によっては高齢者の皆様のお話はまさに宝の山であることを示す一例だと思います。
実在する人物のお名前を出すのは大変失礼かもしれませんが、たとえば今もっとも活躍している経営者である孫正義さんが、もしも20年後認知症になり同じ話を繰り返すようになったとして。
彼の話をお金を払ってでも聞きたいという経営者は世界中に大勢いるだろうと思います。私はぜひ聞いてみたいです。
(※本人が話を聞かれること望むかどうかの判断には、また別の問題がありますが。)
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もちろん孫氏は特別ですが、成功した人ばかりではなく、失敗してしまった人のエピソードからも、同じ道を目指す人にとっては学べることは山ほどあるでしょう。
聞き手の関心とマッチすれば、高齢者のお話は宝の山です。
デイサービス長老大学は高知県の山の中にあります。
ねらって集めたわけではないのですが、偶然スターティングメンバーは全員高知県外からの移住者でした。少し不安もありましたが、結果的にとても良かったです。
田舎暮らしに憧れて移り住んできた人にとって、田舎で生まれ育った人の話は宝の山なんです。
普通の人の普通の人生にも様々なエピソードがあり、しみじみとした面白さがあり価値があると思っています。
NHKのドキュメント72時間などが好きな人は、聞き書きボランティアなどをやるとに、きっと楽しいと思います。
デイサービス長老大学でも歓迎しますので、関心のある方はご連絡ください。