こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
今日はご利用者さんからお聞きした「鹿を素手で捕えたお話」をご紹介します。
笑顔で何度も繰り返してくださるお話です。凄いです。
お聞きする度にその時の興奮が伝わってきて、私達も楽しくなります^^
素手で鹿を捕まえた思い出
猟に行って大杉の国道を歩きよったらね、鹿が向こうから川を渡ってきたのよ。
向こうで猟師が追いよったもんじゃね。
川を渡って国道まで上がってきたもんじゃから、こりゃ抑えちゃろうと思って。
こんなく(所)じゃ鉄砲は撃てんけね。
3人ばあ居ったけんど、ワシが最初に抑えた(笑)
-僕なら鹿が来たらびっくりして逃げると思うんですけど(笑)
Yさんは「よし!抑えちゃろ!」て思ったんですか?
そうそう(笑)
まだ若かったけ、みんなまだ若かった。
-鹿はオスでしたかメスでしたか?
オスやったと思う。
-オスだったら角もあるし危ないですね。
凄い勢いで飛ばされたりケガしませんでしたか?
飛ばされるどころじゃない。人間は簡単に転ぶね。
けんど幸せなことにケガはせんかった。
-角があるから横から抑えないと危ないですよね。
さあ、どうじゃったろ?
3人がかりで押さえ込んで。
国道じゃけ、通りががった車の人も手伝ってくれた。
-通りがかりの人も凄いですね(笑)
最後はどうやって仕留めたんですか?
国道じゃけ鉄砲打つわけにはいかんしね。
元々追いよった大杉の人らがすぐに来て、短刀で突いたわ。
-大杉の人は短刀を持ってたんですね。
猟師はたいがい持っちゅうけ。
持っちょらんとはじまらん。
-仕留めた鹿はどうされたんですか?
大杉の人にあげたと思う。
大杉の人らが追いよった鹿じゃけ、私らが取るわけにはいかんけね(笑)
-素手で鹿を捕まえるとは凄いですね。
これは珍しいと思う。
古田ではキジも手で捕まえたことがある。
-キジも素手で捕まえたんですか!?
そうそう。
キジを抑えるのも難しいね。
田の岸のような所におったけね、手で抑えたのよ(笑)
犬がおって、キジが犬の方を向いちょったけ、そおっと近づいて飛びかかって抑えた。
-Yさん凄いですね!
みんなに「よう抑えたな!」とびっくりされ(笑)
キジはみんなで炊いて食べた。
山では色々な目におうたけど、面白かった。