こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
高知県本山町は米どころです。ブランド米「土佐天空の郷」は2度も日本一に輝きました。
長老大学はそんな米どころ本山町にありますので、ご利用者さんから昔の米作りについてのお話を聞くこともたくさんあります。
「馬ぐわでスクんでしたっけ?」
「違う違う。牛ぐわでスイて、馬ぐわでカクのよ(笑)」
「馬ぐわと言っても、みんな牛で使いよった」
「ワシんくは、牛ぐわを馬で使いよった」
「???」
今日は、聞き書きの途中でいつも混乱してしまう「牛鍬」と「馬鍬」について、お米を作っている職員にも話を聞きながら、その用途について整理してみました。
牛ぐわでスク
牛ぐわとは、全国的には「犂(スキ)」とも呼ばれる道具のようです。
スクとは「田起こし」をすること。
田んぼを掘り起こして、土を砕き、表層と深層を混ぜる作業だそうです。
今は、プラウというトラクターのアタッチメントがその作業をするそうです。
馬ぐわでカク
馬ぐわは、「馬鍬(マンガ・マグワ)」とも呼ばれていた道具のようです。
カクとは「代掻き」をすること。
田起こしの後に、水を張った田んぼの土を細かく砕いて平らならす作業だそうです。
今は、ハローというトラクターのアタッチメントがその作業をするそうです。
農機具メーカーkubota のくぼたのたんぼ [たんぼの総合情報サイト]がとても分かりやすい。
こうして、頭を整理すると、
「ワシんくは、オヤジが善通寺で騎兵やっちょったき牛ぐわも馬で使いよった。」
「馬は足が速いき、ワシんくの粘い棚田で馬で牛ぐわ使うのは難しかった。」
ご利用者さんのこんなお話も、前より少しだけ深く理解できるような気がします。
聞き書き介護は日々勉強です。
いつもの景色の見え方も変えてくれる、楽しい勉強です。