メッキという釘を使った昔あそびについて教えていただきました。
時代や地域によってルールも少しずつ違うようです。
関東でも「釘打ち」や「釘刺し」という呼び名で同じ様な遊びが流行っていたそうです。
Kさん
子供の頃はメッキというのをやりよった。
釘をお互いに地面に打って、相手の釘に当てて倒すというやり方で。
-釘を投げて地面に打ち付けるんですか?
そう、地面に打ち付けて、相手の釘を倒す。
倒したら取るという。
たしか、そんながを、メッキといいよった
-投げて刺すというと、ちょっと長い釘ですかね?
そう、長い大きい釘じゃった。小さい釘じゃちょっとねえ。
-相手の釘を倒したら自分の釘も倒れますよね?
いや、自分の釘は倒れずに相手を倒すというやり方で。
-相手を倒して、なおかつ、自分の釘は倒れずに地面に刺さらないといけないんですか。
そう、ちゃんと土へ刺さらんといかん。
同じように倒れたらダメ。
-それは難しそうですね。メッキは男の子の遊びでしたか?
だいたいそう。女の子はあまりやらないで。
男の子がお互いに釘を持って、相手を倒したら取るという。
-じゃあ、強い子は釘を何本も手に入れる感じですか?
そうそう。
よおやりよったから、手に溝ができよった(笑)
-それはかなりやり込みましたね(笑)
Kさんは、強い方でしたか?
まあ、ある程度はね(笑)
Fさん
-メッキは、どんな釘を使うんですか?
5寸釘、まあ、4寸ないしは5寸やね。
だいたいは5寸釘でやりよったね。
-どこで遊んでいたんですか?
まあ普通の学校なんかの校庭の、比較的土の柔らかい所でやりよった。
釘を投げたら刺さるような土のところで。
-メッキはは何人位で遊ぶんですか?
まあ、3人4人ででも遊べんことはないね。2人以上なら。順番にね。
これくらい(直径50cm位)の円を作っておいて、相手の釘を円から外に弾き飛ばしたら、
自分のものになるという。
-その時には自分の釘は倒れていてもいいんですか?
たいがいもう、刺さってなかったら、相手の釘も全然弾き飛ばん。
相手の釘はまあ、どうかして、倒れとることもあるわ。
それでも際にその釘を刺すと弾き飛ばせるわけよ。
まあそれはちょっと練習せんといかんね。
土へ刺さっているやつを弾き飛ばすにはちょっとコツがあって、
人間の柔道で言うたら足払いのような感じで、相手の釘を飛ばすわけよ。
刺さってる釘の根本の所を狙って。
それがなかなか難しい(笑)
ダーツとメンコが合わさったような感じでしょうか?
奥が深そうで大人がやっても面白そうです^^