こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
最近、OculusGoというVRゴーグルにハマっていまして、ご利用者さんと共に遊んでいます。
その様子をSNSで紹介したところ、多くの反応をいただきました。
oculus goというVRカメラを使い、ご利用者さんの思い出の場所を巡っています^ ^
— デイサービス長老大学 (@chouroudaigaku) May 15, 2018
介護福祉の分野にもVRの応用は進んで欲しいと思いますが、あまりにリアルなので、見当識に障害をお持ちの方などへは慎重に使い方を考える必要がありそうです。#OculusGo pic.twitter.com/ZiqNgSU99J
今日は、デイサービス長老大学でのOculusGoの遊び方についてご紹介します。
OculusGoの本体は、大勢のご利用者さんで回しながら遊べるように、
1.バンドは外して、両手で本体を持っていただく。
2.接近センサーをシールで塞ぎ、自動スリープを効かせない。
3.メガネスペーサーはセットしたままにしておく。
と、セットして使っています。
主には、VISO placesというGoogleストリートビューを360度映像で楽しめるアプリで遊んでいます。
<追記 2018年5月29日>
現在、アプリストアからVISO placesが消えてしまっています。
権利の問題でしょうか?
ご利用者さんが一番喜んでいたアプリなので何とか復活してほしいです。
<追記 2018年5月30日>
開発者モードから動かすことができるとの情報をいただきました。
<追記 2018年8月1日>
Wanderというとても使いやすいストリートビューアプリが登場しました。現在は主にコチラを活用しています。
長老大学には、認知症で見当識障害を持つご利用者さんも少なからずいらっしゃいます。
Googleストリートビューでは高知の山奥の道路さえはっきりと見ることができますが、ご利用者さんのご自宅周りや、かつて暮らしていた場所を見ることについては、慎重に考えたほうが良いと思っています。
(以前にタブレットでご利用者さんの故郷をストリートビューで見ながら聞き書きをしていた時に、ご利用者さんを不安な気持ちにさせてしまったという反省があります。)
まるでその場に居るかのような体験で、混乱させてしまわないように、
1.「千里眼のようなオモチャです。」と、遠くの景色が見えることを伝える。
2.富士山や桂浜などの観光地を見て回る。(あらかじめブックマークしておく)
3.行き先案内をスケッチブックに書き「どこに行きます?」と選んでいただく。
という方法で遊んでいます。
「これは凄い!」
「富士山には若い頃に登ったことがあるのよ」
「奈良の若草山を見たいんだけど、行ける?」
と、認知症のご利用者さんにも、100歳以上のご利用者さんにもVRを楽しんでいただけています。
今は主にVISO placesで遊んでいますが、他におすすめのアプリをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
〈OculusGoと検索して当ブログに辿り着いた皆様へ〉
介護施設のブログに辿り着いたのも何かのご縁です。
ひとつだけ認知症介護についての記事を読んでいってみませんか?
認知症の方と共に最新のテクノロジーを楽しむコツがわかるかもしれません。
〈介護福祉方面でVR技術の応用を考えているエンジニアの皆様へ〉
デイサービス長老大学は「高齢者と共に未来を創る」をモットーとしています。
私達にできることがありましたらいつでもご協力します。
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