こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
新型コロナウイルスの出現により、世界が大きく変わってしまいました。
今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなったり、奨励されていたことが抑制されるようになったり。
特に、今まで目指していたことを、否定しなければならない状況は、精神的にきつい。
満開直前の花を刈り取ったチューリップ畑の方とか、辛かっただろうと思います。
花咲けば人密集…チューリップ80万本、無念の刈り取り [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル、
デイサービス長老大学も、今まで目指していた姿からは、大きく変わりました。
長老大学に来たいとおっしゃる方にも、休める方にはお休みをお願いしています。
これがとても申し訳ないです。
来客の多いデイサービスを目指していました。
近所の人が気軽に遊びに来て、遠方からも学生さんやボランティアさんが来てくれていました。
赤ちゃんや子ども達が来ると、ご利用者の皆さんもとても喜んでくれていましたが、今は全てストップしています。
歌や音楽が身近なデイサービスを目指していました。
楽器を弾くご利用者さんに合わせて、みんなで歌ったり踊ったり。
ミュージック・ケアに積極的なスタッフもとても頑張ってくれていましたが、今はストップ。
(音楽はかけていますが、皆さんの好きな曲は、やはりどうしても歌ってしまうのです。)
笑い声あふれるデイサービスを目指していました。
楽しいレクが得意なスタッフはいつも新ネタを仕入れ、工夫をこらしてくれていました。
プロ俳優並みに演技力があるスタッフの紙芝居には皆さん大笑いしていました。
でも、それも今はストップ。
今は、離れて、黙々と集中できる作業レクへの切り替えをています。
とことん話を聞くデイサービスを目指していました。
長老大学と言えば「聞き書き」です。開所依頼5年間、聞き書き活動には積極的に取り組んできました。昔の仕事、昔の暮らし、今考えていること、感じていること。沢山のお話をお聞かせいただき、記録してきました。
今はそれもストップしています。
この環境の激変に合わせ、長老大学はミッションステートメントそのものも変えました。
今までののミッションステートメント
・高齢者の皆様が「人の役に立つ充実感」を実感し、元気になれるデイサービスをつくる
・高齢者の皆様が尊敬され、長寿を心から喜べる社会をつくる
・高齢者の皆様と共に世の中に新しい価値をつくる
新たに定めたミッションステートメント
・ご利用者の皆様への感染拡大を全力で阻止する
・ご利用者の皆様へ栄養と水分の補給を支援する
・ご利用者の皆様へ清潔の保持を支援する
・ご利用者の皆様へ日中の安全を支援する
今まで掲げてきた理想を一旦降ろし、目の前の現実に向けた最低限の宣言を行いました。
換気や消毒や体調確認など今まで以上に増える業務も大変ですが、目指してきた姿が変わるのことの精神的な負荷も大きいです。
今まで評価されていたことが、今は逆にしてはいけないことになったり、とてもシンドイと思います。
モードを切り替えて対応してくれているスタッフの皆さんにはメチャクチャ感謝しています。本当にありがとうございます。
(プライベートの行動もとても気をつけて制限してくれて、ありがたく思っています。)
これから、長老大学はどんなデイサービスになりたいのか。
専門家会議からは「新しい生活様式」が提示されました。
アフターコロナという言葉の意味合いも、コロナウイルスの流行が終息して「元の社会に戻る」イメージから、コロナウイルスが存在することを前提とした新常態へとイメージが変わってきたように感じます。
会話や飲食で感染するという、やっかいな特性を持つウイルスと、どう付き合うか。
高齢者の皆様にとって、大変危険なコロナウイルスが存在する社会で、一時的ではなく、継続していく暮らしを支えるデイサービスとして、どうありたいか。
そこはやはり元のミッションを目指したい。
・高齢者の皆様が「人の役に立つ充実感」を実感し、元気になれるデイサービスをつくる
・高齢者の皆様が尊敬され、長寿を心から喜べる社会をつくる
・高齢者の皆様と共に世の中に新しい価値をつくる
工夫して考えることは好きな方なので、何か良いアイデアを探し続けたいと思っています。
ご利用者さんの名言
考えることが人間の素晴らしさ。
わからないから考えるんじゃ!わかっとったら考える必要ない!