こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
長老大学ではご利用者の皆様への聞き書き介護を続けています。
夏になるとよくお聞かせいただくのが「ゴリ押し」という魚捕りの思い出です。
いつも満面の笑みでお話してくださいます。
夏は家族みんなでゴリ押しをして楽しんでいました。
-ゴリ押しとはどういうものですか?
ゴリという2,3cmの小さな魚を捕るんです。ガラガラする金の付いた鎖を両方から引っ張ってね。
ブッタイ(漁具)を据えておいて、追い込んだらようけゴリが捕れます。
川の色が変わるくらいゴリが集まって、川の色がかわるばあ。
ブッタイにピチピチと真っ黒いばあ入ります(笑)
ゴリは小さいので骨が触らんけね。
夏はお塩だけでカラリっと炒りあげたらおいしいです。
お砂糖とかは入れないで、塩だけで弱い火で炒りつけるんです。
カラカラするくらい水分を飛ばして食べると美味しい。とって楽しいし、食べて美味しい。
家族みんなでゴリ押しをしゆうと、近所の人が「えいことしゆうねえ」と声をかけてくれました(笑)
私はこの「ゴリおし」のお話が大好きで、これまでに100回以上はお聞かせいただいています。でも実際に「ゴリおし」を経験したことはありませんでした。
そこで、ご利用者様の語るお話をより深く理解するために、「ゴリ押し」の体験研修をおこなうことにいたしました。
↑こちらが、ゴリという魚です。
全国的にはヨシノボリと呼ばれているようです。
↑こちらが鎖代わりの空き缶です。重りもついています。
ガラガラと音を立てながら引っ張ります。
昔は牡蠣の殻なども使っていたそうです。
準備をしていたら、近所の方に「懐かしいことしゆうねえ」と声をかけられました。
↑こちらがブッタイという漁具です。
ブッタイにゴリを追い込んですくいます。
↑ガラガラとゴリ押しスタート!
↑ガラガラと追い込んで
↑サッとすくいます。
ゴリは捕れたか!?
↑ちょっと捕れました!
ご利用者さんから聞くように、「川が真っ黒になるばあ」「ブッタイが重くなるばあ」とはいきませんでしたが、何匹かは捕ることができました^^
↑捕ったゴリは塩だけでカラリっと炒りつけて
いただきます!
少し塩辛かったですが、汗をかく暑い夏にはぴったりでした。
水分を飛ばして塩で炒っているので冷蔵庫のない夏でも日持ちしたそうです。
何度もお聞かせいただいていた「ゴリおし」
実際にやってみて、お話の理解も深まりました!
【ゴリおしの動画はこちら】
【ゴリ関連聞き書きメモ】