デイサービス長老大学

高齢者の皆様と共に未来をつくる。デイサービス 長老大学 のブログです。


図書館のレファレンスサービスをはじめて利用しました。

こんにちは。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。


先日、こんなブログ記事を書きました。


聞き書きの効用について、何か調べる方法はないか?
ヒントとなる文献はないか?

そんなことについて、高知県産学官民連携センターに相談したところ、高知県立図書館オーテピアの調べ物案内(レファレンス)を紹介していただきました。
さっそく相談させていただいたところ、すぐにお返事をいただきました。

皆様のお役にも立てる情報と思いますのでリンク部分を加工し、シェアいたします。
(書籍タイトルにはAmazonのアフィリエイトリンクを貼っています。)

お問い合わせ内容
高齢者の心と体にとって、会話(おしゃべり・語り)は、どのような効能があるのか知りたいです。
以下のクリニックのブログ記事の根拠となるような論文や、それをまとめた書籍などがあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。

おしゃべりの効能・人との繋がりが認知症、寝たきりまで予防するとは – 転ばぬ先の杖

回答
<所蔵資料>
・『回想法と回想療法 おしゃべりを楽しむ心療回想法で認知症予防』(資料コード1109518371)
p.18  酸素で脳を活性化することが認知症予防に効果的。言葉を発する(おしゃべり)がもっとも効率的に脳酸素交換を行うことができる。との記載あり。
p.24 回想療法を提唱したバトラーは、声に出して相手とおしゃべりすることで精神的な安定をもたらすと考えた。

・『患者と家族を支える認知症の本 増補版』(資料コード1106912999)
p.48治療法の中に「音読」「人とのコミュニケーション」との記載あり。(脳リハビリ)

・『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(資料コード1107837989)
 p.24「誰かと一緒に認トレを行うと、会話をしたり、表情や仕草で非言語コミュニケーションをとったりして、常に脳を活発に使っています。」との記載あり。

・『これでわかる認知症予防 幸せなシニアライフのために』(資料コード0111930138)
 p.123「会話は毎日できる認知トレーニング」の項目あり。

・『認知症 いま本当に知りたいこと101』(資料コード1108697754)
p.218~「おしゃべりは認知症予防に効果がありますか?」

・『認知症予防におすすめ図書館利用術: フレッシュ脳の保ち方』(資料コード1108553692)
p.93-99 社会との絆や会話が脳に与える影響について

・『認知症予防におすすめ図書館利用術3: 『調べる力』で脳を活性化』(資料コード1109612349)
p.141-151 
人に教えたり、読書会に参加するなどして、調べものをアウトプットし、認知機能の活性化を図る

・『一人称研究のすすめ』(資料コード1108003797)
p.114-122 健康長寿高齢者の会話に学ぶ

・『「ラーニングフルエイジング」とは何か:超高齢社会における学びの可能性』(資料コード1108652155)
 p.152-154 8.1 認知的健康につながる会話支援 ―共想法


<データベース>
○日経テレコン  「ロボットセラピー」で検索
・「介護施設中心に会話や見守り、ロボ、高齢者に癒やし――衛生的で安心感、現場の負担軽減(ライフサポート)」2018/05/23 日本経済新聞 夕刊 5ページ
コミュニケーション機能のあるロボットで高齢者を癒やす「ロボットセラピー」が広がっている。動物と接する「アニマルセラピー」はストレス軽減などの効果が認められているが、ロボットとの会話なども高齢者を癒やし、近い効果が見込めるという。
(略)
富士ソフトのヒト型ロボ「PALRO(パルロ)」は会話力が武器だ。表現の幅が広く、話しかけると約0・4秒で返答できるため、自然な会話が可能になった。また、旗揚げゲームやダンスもでき、介護施設で「レクリエーション担当」として導入が進んでいる。
(略)
パルロの効果は日本医療研究開発機構(AMED)によるコミュニケーションロボットの実証実験の結果として2017年に報告されている。介護を受ける高齢者らの34%は生活が活発になり、介護する側の負担軽減効果も44%だった。
(略)


<インターネット検索>
・「高齢者のズーム通じた会話、認知症を食い止める可能性 英研究」

CNN.co.jp : 高齢者のズーム通じた会話、認知症を食い止める可能性 英研究



・「会話促進により生活改善の効果を確認―高齢者個人宅におけるコミュニケーションロボットの実証実験結果―」

会話促進により生活改善の効果を確認-高齢者個人宅におけるコミュニケーションロボットの実証実験結果-|プレスリリース一覧|セキスイハイム


・「会話ができるぬいぐるみのコミュニケーション効果とは」
高齢者に限らず、人間は他人と会話をすると脳が刺激され、不安感やストレスの軽減につながります。この他人とのコミュニケーションは、高齢者が患いやすい認知症の予防にも効果が期待されているほどです。

会話ができるぬいぐるみのコミュニケーション効果とは|よくあるご質問|【公式】フランスベッド|介護用品・福祉用具の通販・レンタル



・「ウェルネスのためのICT:3.認知症予防に役立つICT -防ぎ得る認知症にかからない社会に向けて-」大武 美保子/著

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=112581&item_no=1&page_id=13&block_id=8


回答は以上となります。


調べていただいた本は全て、本山さくら図書室で貸していただけました。
なんとすごいサービス! 


回想法の本は質問集が参考になりました。
(首肯できない部分ももちろんあります。)

 

CNN.co.jp : 高齢者のズーム通じた会話、認知症を食い止める可能性 英研究

この記事は長老大学オンライン支店の取り組みドンピシャですね。
英語は苦手なのですが、翻訳サイトを使って少し調べてみました。

次回の記事でご紹介いたします。

www.chouroudaigaku.com