デイサービス長老大学

高齢者の皆様と共に未来をつくる。デイサービス 長老大学 のブログです。


聞き書き お正月の迎え方

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あけましておめでとうございます。
デイサービス長老大学 代表の澤本洋介(@sawamoto482)です。
今年も宜しくおねがいします。

 

昨年はコロナウイルスの流行により、デイサービス長老大学も、一時は別のデイサービスになってしまったかのように様変わりしました。

 

こちらは、昨年の5月ころに書いた記事です。 

www.chouroudaigaku.com

考えることが人間の素晴らしさ。

わからないから考えるんじゃ!わかっとったら考える必要ない!


長老大学の象徴でもあった、聞き書きも感染対策のため中止していましたが、考えては試しを繰り返し、なんとかリモートで再開をすることができました。


今回はリモートスタッフさんによる聞き書きをご紹介します。

 

聞き書き お正月の迎え方

 

-今日はお正月の過ごし方の話をお聞きしたいなと思っています。
Sさんが子どものころは、お正月の準備はどういうことをしましたか?


お正月は、お餅もついたりね。
あのころはお餅もね、兄弟が大勢でしたので、1俵ばぁつきましよりました。
父が稼ぎにいっていなかったので、母を相手に、わたしら、歳のいかん娘ら、弟らとついたんですね。


-それは、臼と杵をつかってぺったんぺったんやるんですよね。


ぺったんぺったんつくようにするまでは、水車でね。
お米とか水車でちゃんとついてかまえたのを、とうきびなんかはね、オワリ(あられ)にしちょって、それをお米と混ぜてついた。
水車でマルキビをついて、ぬかをのけて、それをむしろで干して乾燥させて、石臼で割って、オワリ(あられ)に割って、それをもち米と混ぜてついちょいて、お餅にしました。
お山でしたのでね、とうきびとかね、アワ餅。畑つくっちょって。
とうきびは、もちきびちゅうのはあまりなかったけね、もち米をようけ入れて。
割ったものへもち米を入れてつけちょいて、それをついた。


-それは甘いんですか?


甘くないね。甘かったら食べれんけ、お塩入れてつくの。お塩ちょっと入れてついて、そんなお餅はね、あんこ、小豆のあんこを入れました。

支那事変当時はね、お砂糖もあまりなかったけね、塩あん。
塩で味つけて。塩でバランスよく味をつけてね、けっこうおいしかったです。


-あんこも自分のところで炊くんですか?


ぜんぶうちで。
もち米じゃあいうのもぜんぶ水車で母がついて。
山に水車があってね。それでほら、母がだんどって取った手前からついて。
昼食べるご飯も、水車でついたとうきびなんかを割って、それにお米をちょっと入れて、ご飯に炊いて食べたりね。
当時は山はね、とうきび畑じゃったで。
お米はほら、山の田んぼはなんぼしとれんけ。
きびは大きいよ。
山はね、田んぼは少なかったけ、畑できび。
あと餅につく粟とかね、つくりましたね。


-あんこは、お母さんが炊いてたんですか?


あんこはね、大きいお鍋で一升も二升も炊いて。
お砂糖のない時分じゃけ、塩味よ。お砂糖のあんこはあんまりなかった、戦争当時は。


-それでも、甘みはちょっとはあるんですか?


ちょっと甘い。
でもわたしはいまでも甘いのより、ちょっと塩っけのあるほうがおいしい、ハハ。


-高知県ではお正月のお雑煮は何をいれるんですか?


お雑煮はべつに何も入れません。
お出汁を、うーんとええおじゃこを買うて、出汁を炊いて、そのおつゆをお汁のほうにしちょいて。
お餅はさっとゆでて、お椀にいれちょいて、そしてそのおつゆをかけるの。
ちょっと濃い目にしてあるおつゆをかけて食べたの。
昔は数の子というのをね、水にもどしてちゃんと、お醤油につけてある数の子を2つば、お雑煮の上に乗せてね、いただきました。


-それはやっぱりごちそうですか?

 

そうです。
それでね、そのお雑煮の容れ物は、お正月だけ塗り物の蓋つきのあれで、ちゃんと茹でて入れて。


-それがSさんが子どものころの話ですか?


そうですね。
ずっとね、戦争当時もだいたい、ずうっとそういうしきたりをやってきました。わたし結婚してからもやりました。
そんでお正月にね、わかばの上に、大根を2切れ、丸切りして、お膳へ乗せて、ひとりひとりぜんぶお膳をつくってね。そんなんしよりましたね。


-Sさんは、おせち料理は何をつくりました?


おせち料理いうても、まあお魚は買うてきてね、鯖を買うてきて。鯖寿司。
鯖を酢してね。必ずつくりました。
それと巻き寿司。海苔巻きと、いなり寿司。
お揚げに味をつけてね。その3つはもう絶対、ちゃんとそろえて。
それでまだ山菜料理のイタドリとかね。ゼンマイとか。
イタドリは、塩漬けにして置いてあるのをあげて、晒して味付けて。
ゼンマイはもちろん採って干しちゃあるのを茹でてもどして、それも味付けて。
あと必ずタイモ、ヤツガシラ。
お芋のヤツガシラというのは、こう、花んなったようなって。大きゅうなって、縁起がええというのでね、ヤツガシラ。
芽がそれこそ8つば出るわね、こう、花んなっちょります。
ヤツガシラは畑でぜんぶつくりまして。


-鯖は1匹まるまる買ってくるんですか?


そう。
まるまるで何匹も買うてきてね。背中を割って、きれいに洗うて、鯖寿司を据えつけちょくの。


-鯖寿司ってどうやってつくるんですか?

 

1匹そのままは姿寿司というてね。
だけんど、ひっつけてするのはね、1匹で何枚も何枚もつれるけ。
ほんでひっつけ、押し抜き。

ひっつけやったら一匹でようけできるけ。
姿寿司いうたらようけできんけね、1匹さあ並べなきゃいかんき。いろいろやってきました、姿もやったし、押し抜きもしたり。


-煮しめとか昆布巻きとかそういうのもつくりましたか?


つくりましたよ、昆布巻きも。


-Sさんは料理がお上手だったんですね。


上手も下手もない、あの時分はみんなそうやってやりました、ハハ。
うちは、男の上手な人はおらん。うちの主人はそんなことしやあせん、ハハ。
わたしがぜんぶ、畑でつくる農業の仕事も、そんなお正月の準備も、ぜんぶしました。


-お料理とかそういうことはぜんぶお母さんから習ったんですか?


まあ料理という料理はないけんど、昔母がするのを見ちょって。
嫁いできてからも、自己流でやりました。


-お正月は挨拶まわりみたいなことはしたんですか?


そう、隣組を行ったり来たりしましたね。家族で。行ったらね、必ずお雑煮を炊いて出すの。お雑煮を2切れ。いまはもうありませんねぇ。

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ビデオチャットにも、いつのまにかすっかり慣れて、身振り手振りを交えながらお話も盛り上がるようになってきました。

 

コロナもまだしばらくは大変な時期が続くと思いますが、高齢者の皆様のお知恵をも借りながら、考え続けて協力し合えば、きっと良い年にできるだろうと思っています。

 

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